Akio Umeda Solo TOPOS Highland 2015_08 H.R

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梅田明雄 Akio Umeda Solo
31,October.2015 – 26,November.2015
11:00 ~ 20:00
at Haricot Rouge
トポス高地 アリコ・ルージュ 2015 08
TOPOOS Highland Haricot Rouge 2015
欧風家庭料理店「アリコ・ルージュ」
長野県飯綱町川上 2755 飯綱東高原 飯綱高原ゴルフコース前
phone 026-253-7551
営業時間12時~20時30分
休館・定休日 火曜
http://homepage3.nifty.com/haricot/

toposhr2015-08-umeda >> (PDF)


10/31 sat 16:00 start : Masaki Akashio (vocal,guiter) + Akio Umeda (bass) Live concert
¥2000 – (1 drink)


 

リトグラフの製版及び刷り師である作家の、所謂生業である詳細を大雑把に認識すれば以下の行程に対して熟練しているということになる。

製版
アラビアガムの層を通して灯油やテレピン(描画にマジックやボールペンを使った場合はシンナー)を使って描画材を落とす。(描画した部分の版がむき出しになる。)このとき、アラビアガムを溶かしてしまうと汚れの原因になるので、水分は厳禁。
描画材がおちたらエゲンラッカー、チンクタールを描画した部分に薄くのばす。描画した部分にはエゲンラッカーとチンクタールの層ができ、描画していない部分はアラビアガムで保護される。
水をかけてアラビアガムを落とす。アラビアガム上のエゲンラッカー、チンクタールも一緒に落ちる。
版面を乾かさないよう、スポンジなどで版面を常に湿らしながら製版インクを製版用皮ローラーで盛る。はじめはすばやくローラーを転がすことで、落ちきらなかったチンクタールなどの汚れを取り除き、次にゆっくり転がして製版インクを盛る。
版を乾かしタルク、ラズン、アラビアガムをぬり、2分ほど放置した後もう一度アラビアガムをぬり直してガーゼなどで拭き取り、1時間ほど放置する(拭き筋注意)。この場合の放置時間についても、描画のときと同じく長いほど安定した版ができる。

刷り
紙は作品サイズにあわせて裁断しておく。プレス機の圧を調節しておく。プリントインクを用意する。場合によっては炭酸マグネシウムなどの体質顔料や亜麻仁油などでインクの硬さを調節し、インク練り台の上で印刷用ゴムローラーに延ばす。
製版インクをテレピンや灯油でおとし、水をかけてアラビアガムも落とす。
ウエスに少量のテレピンを含ませ、用意したインクをとる。版を乾かさないようスポンジで湿らせながら、描画した部分にすり込む。
ゴムローラーでプリントインクを盛る。版が乾くと潰れてしまうので気をつけながら、はじめはすばやく、後からゆっくり転がす。
紙を見当にあわせて置き、あて紙、ティンパンをしき、ティンパンにグリスを塗っておく。
圧をかけて刷る。
刷り上ったらドライラックで乾かすか、紙を水に湿していた場合は水張りをしておく。
ーwikiより

 今回の彩度の高い作品群のほとんどは、作家の生業で使われている「リトグラフ用プリントインク」によって段ボール材に描画されている。本来は乾燥が遅い上、彩度や色合いの調合も、幾つもの版によって重ねられ、時に不透明に下を覆い、時に薄く透過する微細なインクの平面性によって本領が発揮されるリトグラフという皮膜性の扱いの、まるでそれ(インク性質)を犯して弄ぶかに乱暴に盛られ削られているディティール(マチエール)とバルール(色価)の加算描画は、作家の本質的なあるいは基本的な土台に巣食った「描く欲望」が、あからさまになったようで気持ちがよい。今回は大きく立体的に突出した仮面というよりアステカ半頭像のごときレリーフも制作されている。これはインクの支持体である段ボール材の自在性を平面性に対してどこか暴力的に「反転」し全く別の彼方(行方)を予感させる。
 例えば私事だが、デジタルへの没頭の反射反動としてアナログへの欲望が頭を擡げたように、おそらく日々短いスパンでも単なる眺めの中でも繰り返される、こうした「反転」(反逆)が、作家の内で批評的に反復され、それがコトを構想し実現させる力となっているに違いない。

 今回のトポス高地展を終了した翌々日(11/28土)に、トポス高地開催場所であるアリコ・ルージュオーナーの徳武さん夫妻が例年主催するマリオネットオペラ2015の舞台美術を作家が担当することになり、開催日当日会場入口に作品を移動展示することになっている。「魔笛」というマリオネットオペラの舞台を誂える仕事によって、作家はあたらしいモノを得て、欲望が更に成熟するのだろう。

文責 町田哲也


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