Depression Intersubjective Installation Meeting 2014

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 場所の空間の状況に応じる意味合いの濃いインスタレーションを、場所のリサーチー獲得からはじめていた2013年の、「ロケハンー非公開交錯制作ー記録ー移動変位」を踏まえ、2014年10月に新しく見出したFFSという倉庫ギャラリー界隈での試験的な場所の利用という導入で、一際厳しい真冬に敢行したのは、所謂「箱物」に据え置くコトでない、自在性を更に追求する意味も勿論あった。
 季節に重ねてインフラの不十分な状況を加え、企画側としては、FFSという場所にどのような可能性があるのかを確かめたい気持ちも強かった。結果として状況そのものを検証し探索し直接関わった痕跡を作品化させる手法の者と、空間のキャパシティー(ボリューム)に対峙した者と、固有系譜の拡張(スケール)展開となった者と、三種類の表出となり、場所自体の扱いの行方のようなものを淡く予感できるものとなった。

 倉庫という空っぽの空間へのアプローチは、従来型のギャラリー・美術館的な、単なる空間(キューブ)へ、作品を持ち込んで並べるといった考え方の他に、実地制作を含めた空間の意匠、傾向の付与から関わることが可能であり、そもそもそのベーシックな誂え如何で空間の性格はほぼ決定されるので、前記した三種類のメソド混在では、空間は荒れた状況になる。それはそれで良い場合もあるが、より繊細な感応空間を仕立てるには、例えば仮設(撤去可能)パーテーションや倉庫内にホワイトキューブ自体を構築するなどが考えられる。

 安易に利用可能な空間のボリュームとしては、他に類をみない点で、この場所性が促す形態・展開というものもある。但し、状況に依存するばかりではない、固有系譜の成熟を、そのあたりとどのように兼ね合いを持たせるかを考えるべきだろう。

 


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