topos karte 2012

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071012 from toposnet on Vimeo.

TOPOS 04 karte
池田久 Hisashi IKEDA / 納和也 Kazuya OSAME
7/10(tue) – 7/22(sun) 2012
at はっぱカフェギャラリー
長野市東町125-3 ぱてぃお大門蔵楽庭内 西洋料理もりたろう2F
phone & fax 026-237-3939
http://moritokiart.com

0710 Wednesday 18:00 – opening
0714 saturday 17:00 – visual event

鬱病に罹り扁桃体の暴走とその抑制あるいは前頭葉の血流の不足などによる不具合と日々投薬などで折り合いをつけ生きていく姿は現代社会では特異なものではなくなり、環境の崩壊劣化、人生の営みの軋みによるジレンマ、ストレスはこの傾向を加速して肉体に強いるようになった。
今回のトポス企画展出品作家は一昨年から昨年にかけて鬱が発症し精神と肉体の違和感を抱える人生を送るようになったクリエイターであり、彼らの想像力がいかなるものであっても、この状況下より成立したものであるから、企画のタイトルを鬱症例とした。

「もりたろう」という西洋料理店横に蔵を改修し併設されたギャラリー&バーの2Fという、謂わば人の集う場所における、一見沈鬱な傾向とされる「鬱」からの表出は、季節が初夏であるから尚更にミスキャストと浅薄な認識を与えるのは間違っている。意識レヴェルでいえば上下100段階の深層があるとして、それが交換レヴェルで絶えずゼロを維持すべきとする常態の約束自体が既に社会にないのだから、プラマイ50の差異振幅で人々は馴染みのない交換をおそるおそる始めるべきであり、その意味は送り手と受け手に等価に生まれる。
彼らが認識の文脈地図で示されるような「鬱に自閉」した「場所の理解」を行うのかどうかわからないし、仮にそうであってもその表出は修復的な作業であると共に潜在的な意識の振幅の各レヴェルの深層を具体的に照らすことになり、其処で彼らの表出を目撃するわたしたちは、では一体平常知覚、あるいは理解、認識と軽んじている常態とはいかなるものかを自らを振り返って気づくことができる。