吉村正美 「眼界の絵画」 / @ 医療法人北島眼科クリニック
2018年1月〜3月
http://kitajima-eye.com
*当企画は、当該医療施設内での、リノベーションプロジェクトであるので、展示作品閲覧の為だけにクリニックを訪れることはできません。
http://masamiyoshimura.com
展示作品リスト
思考劇 <第58幕>410×242mm oil on canvas.2017.¥38000-
思考劇<第166幕>410×242mm oil on canvas.2017.¥38000-
会議に遅れる 235x180mm, ed.30, etching, 2017, ¥18000 (sheet)
a dovecote 435x580mm (sheet) / etching (limited edition work), 2000, ¥50000 (framing)
その路を曲がって 1000x800mm, oil on canvas, 2017, ¥150000
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「見える」とは、二つの目から得られる光が正しく網膜まで届き、その光の情報が、視神経のケーブルで電気信号として脳まで伝達され、正しく認知されること。であるという。
二つの目を開いていても、目前に存在するものが「見えない」時がある、目前なので当然目は情報を取り入れている、だけど「見えない」。それは、目は外部からの光の情報を取り入れあくまでオートマチックに情報を送るだけの器官であり、目はものを「見ていない」のだ。情報が「見える」か「見えない」かは脳の判断に委ねられている。そして脳は、目を閉じ光の情報がなくても、そこに何かが存在していなくても、「見える」という事が出来てしまう。「見える」「見えない」は脳の自由なのだ。
あの星の海を誰が正しく「見える」のか。
あの強烈な光を誰が正しく「見れた」のか。
あの四肢の大きさを誰が正しく「見える」のか。
この絵空事を誰が正しく「見える」のか「見えない」のか。
今私の脳はその光を素通りしようとした。脳が選択してくれないと何も見えない。
テキスト:吉村正美
tp2017-04 >>PDF